在来木造住宅の断熱・耐震改修 その11

4. 床・天井・外壁の断熱改修工法詳細 
 
4-1 床・天井部分の改修工法の選択
 
 床の断熱改修工法としては基礎断熱をメインとして考えたい。その理由としては、ほとんどの既存住宅では床下地盤防湿措置や床面の断熱・気密施工が適切に行われておらず、これを床断熱方式で改修しようとすると、床面上部から工事する場合は居住者の生活に著しい支障をきたしてします。
 既存の床断熱に問題がなく気流止めだけでよい場合、床下の作業スペースが広い場合に利用したい。基礎断熱と比べると床断熱の方が少ない費用で施工できるのでローコストな断熱改修ができる。
 小屋裏の圧縮グラスウールをつめ気流止めをしてブローイングにより天井断熱とする。
 小屋裏が広い場合の方法で、小屋裏を簡単に気密層とすることができる。
 小屋裏を居住空間として使いたい場合の方法。しかし、屋根の形が複雑な場合は施工が難しくなる。

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