在来木造住宅の断熱・耐震改修 その13

B. 床断熱
 この工法は、下部の気密の連続を床でとる工法である。
 床が合板で気密層となる場合には、既存の断熱材を敷き直し、付加が必要な場合は、根太間と大引間に断熱材を付加する事のみで改修が終わるため、材料費は基礎断熱と比べるとかなり安くなる。その場合は間仕切り壁内で気密層が途切れるので、間仕切り壁の下部にも気流止めを施工する必要がある。
 しかし、床にはシートを施工すると、結露の原因になるため、床を張り替える際に気密層を室内側に施工したい場合は防湿シートではいけない。
床が気密層になりうるとき
 床が気密層になるときは、間仕切り壁内を圧縮GWを施工して、気密層の連続をとらなくてはいけない。天井のように防湿シートを床に貼ると結露の原因になるため、合板か防水透湿シートを施工することは可能である。

20071016-01

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