ドイツ建築・建材視察ミッション_その7

無暖房住宅団地。
ここは教会の敷地内。
子供達が生き生きと遊んでいる様子は、ほほえましくそこが暖かく感じる。
180平米で30万ユーロ(1ユーロ160円)で4800万円。
ドイツに居ると1ユーロは100円と同じ感じがするので、日本的価格だと3000万円といいうことになる。
日本とドイツのデザインの違いを通訳の小室さんから教えてもらい自分なりに思ったこと。
1.あれもこれも入れない。
2.安いものでザックりつくる
無駄なモノがないくらいに絞られたテーマに忠実にデザインされる。
現地ではこのデザインの家は、日本では受けないと言われたが、私は好きだ。


木製の日よけが無ければ、ホントにシンプルだ。
この簡単な日よけも、よく考えられていて簡単に作成できるようになっている。

学生時代からここの設計をした建築家から説明を受ける。

エアフィルター。
この土の中を通って家の中につながる。
土————————————————
2m   |          |
    |__________|
     40m
地中熱利用の熱交換の配管は40mx2m埋設している。(実際は直線ではない)
今は、もっと少なくてもOKと言っていた。



このカーポート、日本で作成してみたいので早速チェック。
見た目より基礎の部位は丈夫な構造になっていた。

屋根は緑化屋根。
そしてポールのようなものは、将来ソーラーパネルを取り付けられるように始めから設置されている。
入居者がお金が貯まりしだい、設置するそうです。

情熱的に説明してくれた建築家。
うん。わかるわかるよ。なんとなく。
ドイツ語がわかればもっとわかるよ。
「これはスティーベルよりコンパクトで・・・」と説明してくれた。

天井は、マッシブホルツ。2階の床と1階の床が構造材そのままになっている。
仕上げがないので施工を省力化出来る。

1階の床もマッシブホルツ。
銀色の所は、自動で外気温がマイナス5℃になったときにそこから熱が床上に上がってくるようになっているそうだ。

2階のトイレ。
吸気口があるのに、窓が開いていた。
設計者は、せっかく無暖房用の計画換気をしているのに窓を開けるのはいけない。と苦笑いしていた。
計測している数字もずれることだろう、、、
しかし、現実問題としてよくある話しだ。24時間機械換気より自然換気の方がいい人がいるし、設備をいじるより窓を空けて換気をしたくなるんだと思う。せっかく24時間換気設備を動かす家に住んでいるのに使われずに結露したり、十分性能を出していないお宅がある。何よりも、換気扇の掃除をまめに出来ていないのが現実だ。

洗面台は、このくらい簡単でもいいとおもう。
カッコヨク、ローコストです。

 

リビングルーム。




ドアの厚さを見ただけで「どんだけー」と言ってしまった。
その後に、このドアいったい「いかほどー」と心の中でつぶやいた。。。

ニッポン通の奥様
普通に「いらっしゃーい」と言われた。
正直、一瞬何事かと思ったが、なぜか「ただいまー」と言ってしまった。

aerosmart スティーベルよりコンパクトな熱交換機。
貯湯タンクも小さい。日本のようにお風呂に入る習慣がないから間に合うんだろうと思った。
ここも、小屋に電気から吸排気、熱交換あらゆる設備一式が収められている。スティーベルはじめ、aerosmartも日の当たらない毎日見るモノじゃない設備なのに日本のどの設備メーカーよりもデザインがいい。




全ての棟が緑化屋根。
屋根の断熱を考えると緑化屋根が一番いい。地震を考えなければ最高の屋根だと思う。

つづく