親と住む子供とミッフィーの家 二世帯住宅 2階だけ気密断熱リフォーム 01

ご実家の2階へ子世帯が住むために二世帯住宅にするためのリフォーム工事です。

 石膏ボードをはずすと、このようになっていました。薄断熱材ははいっておりました。

 気密断熱工事を行うにあたって、古い断熱材を外すと、このような下地が出てきます。画壁はモルタルに塗装を施工していますので、木ずり下地がみえます。これから、内部から補強できるところは金物を使って補強した後に防風防湿処理をおこないます。

 

 モルタル外壁で通気層がありません。 外壁をそのまま残しての断熱工事になりますので、木ずり下地へ防風防湿シートを捨て張りします。

  屋根下地の板金が出ているところや、屋根へつながっているところはセルロースファイバーが漏れないように合板で止めます。コンセントカバーや配線もしっかり気密処理します。

古い木の割れ目や隙間には丁寧にウレタンを入れます。(ウレタンはこれくらいしか使用しません)

天井断熱は、セルロースファイバー又は高性能GWを300mm以上施工するので、天井の上の壁にも断熱施工をおこないます。パイプファンを取付るところには、事前に下地材を入れて配管も入れて気密を守ります。パイプファンのコンセントは、メンテナンスを容易にするためと気密性能を落とさない為にほとんどコンセントを取り付けます。筋交いの入っている壁には取り付けたくないのですが、リフォームこうじで変更出来ないばあいは、筋交いをよけて施工します。

壁はセルロースファイバー105mmを昔の綿の布団のようにパンパンに入れます。配線は、木材の下地部分を通して気密を長期間維持できるように施工します。 断熱材のような柔らかいところから配線を出すと気密の劣化が進みやすくなるので、硬い木を貫通させてシール処理します。

 

床の気密処理のために床にもタイベックシートを施工します。1階と2階の隙間から吹き込む風を入らないように丁寧に施工します。

  

防湿防風シートを施工したところへ、高性能GW105mmを入れます。この上に28mmの根太レス合板を敷き込みます。根太レスが気密ラインになります。一般的には、床下に防風シートを施工せずに断熱材を施工しますが、リフォームなどで100mm程度しか断熱材を入れられない場合はこの施工が強い性能を表します。 設計図書だけに表記されている数字以上の数字を出します。(施工現場では断熱より気密を特に重要視します)

柱・配線の事前気密処理下地。

  

 気密シートの捨て張りをする前にシール処理をおこないます。

  

 こちらの現場では、サッシは交換せずに内窓を設置する計画です。全て内部からの工事で気密断熱工事をおこないます。

 

 気密シートを施工したところです。

ここの現場では、通気層無しの現場でセルロースファイバーを施工し防湿シートを施工しても内部結露の心配はありません。合板下地は、仕上のあとに棚や家具など壁に穴を空ける施工がある場所に事前に下地を入れるのも高気密高断熱では当たりまえですが大切です。

 

 

 

石膏ボードを張ってしまうと、全て隠れてしまいます。見えなくなるところを大切に施工します。あたりまえですが高性能の第一歩です。(残念ながらウレタン吹き付けだけでは長期の気密性能は維持できないのです)

壁の中の施工が電気料金・ガス料金・灯油料金に大きく差が出てきます。