2009住まいの断熱セミナー_その3

セミナーの下書きです。箇条書きですが、こんな事を言いたかったです。
 
断熱リフォームーを行って10年が経過しています。
当初、断熱リフォームについては、どこに訪ねてもハッキリとした答えがないのと同時に、実績がなかった。
温度差の少ない快適な家で過ごすことは、まったく贅沢なことではない。ホテルのような温度差の無い生活は可能なのです。


断熱リフォームは、一般的には非常にマイナーであり、地味であり、どうでもいいと思われている部分です。ある有名な建築家と一流大学の教授に断熱施工方法を必死に聞こうと思って、聞いたが建築家はそんな事は知らない、それは施工業者の考えることだと言っていたことを思い出す。現実はそうなのだが、非常にショックな印象として残っている。
断熱リフォームは、新築の技術がもとになりリフォームの現場で実行してきた事を組み合わせた技術。
どうしたら、少ない予算で新築のように完璧な断熱気密にできるかを常に考えていた。
試行錯誤の結果、現在建っている通常の新築以上の性能にはできる。
コストパフォーマンス良く断熱リフォームをおこなうには経験から、手を掛けなくても良いところと完全に手を掛けるところを分けることで可能になった。
これから、新築を考える人は最低でもQ1以上の住宅で、無暖房住宅に限りなく近い家をたてたらいい。
温度差の無い家位なら、現行の公庫の基準地でも正確に建てれば問題ないはず。しかし、現実に新築でさえ100%性能の上がる住宅ができあがっていない。
断熱リフォームの基本は、新築の家の欠陥部分を直してあげるとちゃんと性能がでます。と言うことです。
断熱リフォームを行うにあたって、必要なことはこれからどの位住んでいくのか。
妥協点がどこなのか、完璧を求めるのか。
内断熱・外断熱どちらがいいか?とか話題になっていたりします。
断熱リフォームに関しても、内断熱と外断熱両方の施工する技術と長所・短所を知った上で施工する能力が最低でも必要になります。
現在、新住協のQ1住宅などは、内断熱と外断熱両方の技術をしっかり使ってを施工するのが標準的になってきています。
内断熱・外断熱の他に、断熱材には沢山の種類があります。
その、特徴のある断熱材をどのようにして使用していくかも大切なことになります。
大きく分けると、グラスルール系・セルロースファイバー系・プラスチックボード系になりますが、長所と短所がありますので、それを使いわけなくてはならないです。
当社では、当初セルロースファイバーを主力で使用してきました。
その理由は、リフォームなので防湿施工ができない内側の壁があった場合や、複雑な壁の構造などの理由により使用せざる終えない現場が多々ありました。
現在では、基礎断熱プラスチック系断熱材+壁はグラスウールボードの付加断熱+天井セルロースファイバイー300mm以上この方法が一番金額が安く、効果があります。しかし、この方法も万能ではなく、ある条件を満たさないと出来ませんので、常に施工方法は進化したものになります。
通常断熱リフォームをする場合は、サッシを一番先に交換するのが効果的です。(断熱気密が出来ている場合に限り)また、Qpex などのソフトで計算したときには覿面に結果としてあらわれます。
私の経験では、一枚の単板ガラス以外であれば、昔の二重サッシでも、気流止めが完成することにより、絶大な効果が現れます。
その効果は、施工した私どもよりも施主さんが喜びの声として言い表してくれています。
断熱フォームを施工するに当たって、いつも気にしていることがあります。
マニュアル通りの完璧な方法で完璧な施工をするには、新築以上のコストがかかるのです。現実問題、普通はマニュアル通り施工しないと効果が現れないのです。しかし、限られた予算で最大限の効果を発揮させるには、ソフトを使用して分析したデーターと創意工夫と経験から、どこに力点をおいて、手を掛けられない部分を他でカバーするか。また、それは施工して長年使用した場合にはどうなるか。施工後、責任をもてるかどうかの判断を必要とします。法律も常に新しくなりますので、照らし合わせながら進めることが大切になります。
 
試行錯誤の連続でしたが、新住協のセミナーで勉強させて頂いたり、海外まで研修をさせていただく経験を与えていただいた、新住協の諸先輩方に感謝しているところです。
現在、断熱リフォームを自信をもって施工できるのは、北海道の雄和建設の社長、齋藤さんのお陰様です。
これからも、勉強させて頂きます。