北側の断熱改修+基礎断熱+気流止_部分改修でも効果がある

北面のみサッシを交換し外壁を解体し壁面を補強した。基礎断熱は、全体の90%を施工した。(秋田県秋田市)
シロアリが発生しているので、基礎断熱と床断熱とどちらにするか迷った。
以前から、白アリのことは間違いなくこの人に聞こうと考え、愛知県の神谷忠弘さんに教えを受けにい行ってきた。
■約100坪の家を断熱ラインで区切って70坪を全室暖房にする
■この家に二人暮らしする
■あと30年位この家に住みたい
■新築にするか、増改築にするか迷っていた
■かなり、建物が傾いていた(地盤が悪い)ので新築にするか迷った
■小さい家には住みたくない
■予算が決まっていたので、リフォームすることになった
■家の北側しか壁面は断熱リフォームはしていない
■その他の部分は、基礎断熱を出来るだけ施工した
■縁側を利用して断熱ラインを切った
■天井の断熱にはセルロース300mmの吹き込み
■施主さんは、大喜び。積極的に温度測定をしていただいている
冬期間、夜間暖房を切った朝でも16度を下回ることはない


1.
玄関は木製の建具。玄関前は一切手を掛けない。
幸い風除室があるので、それを利用する。
気密はとれないが、効果をいかに出すかが難問だった。

 
2.
雪害で瓦屋根の軒先が折れているので、修理を必要としていた。

 
3.
和風なので、天井は立派な天井仕上げになっているが、隙間だらけ(和室の天井は基本的に全て張り直ししなければならない)
ぺらぺらの断熱材は、ほとんど役に立っていなくエアーフィルターになっている。黒く見えるのはカビではなく、空気が通ったあと。

 
4.
断熱材が乗ってないところもある。そして、問題なのは天井が2重になっていて凸凹なのである。

 
5.
室内側から見ると天井は平らになって見える。実際に天井に入ってみると凸凹になっていることが多い。
出窓なんかは、穴が空いているというか、煙突のようになっている。

 
6.
天井からのシートとセルロースファイバーを吹き込む前のシート。

 
7.
セルロースファイバーを吹き込んで吹き込み口をふさぐ。

 
8.

 
9.

 
10.
基礎断熱は通常外に施工するが、どうしても外回りに手を掛けるとコストが嵩むことと、ちょうど室内の床を修理するために解体するので、この部分だけ内側に施工した。
内側に断熱材を施工すると、基礎と断熱材の接点で結露をおこしやすくなる。それと、シロアリが心配なので防蟻用の断熱材を使用した。

 
11.
南面はそのまま。サッシは、今では懐かしいシルバーの単板ガラスです。。。
瓦屋根を一度外して、再度同じ瓦を並べ直す。壊れたり使用できないモノだけを新しくした。

 
12.
天井のシートの間に気流止め施工。
本来連続出来れば、必要はない。

 
13.

 
14.
ハウスラップ、防風・防湿シートを張り、シート気密工法と同じ施工をする。

 
15.
断熱面積が少ない為に、少しでも熱容量を増やしたくいつもより少し多めに吹き込む。既存配線などの穴もブチルテープで処理する。

 
16.
改修をした北側の外壁。サイディングを張り、基礎断熱を行いモルタルで化粧をしている。
ここしか、外壁は改修していない。

 
17.
正面に見えるのは、木製断熱戸。
家があまりに大きいので、はなれをつなぐ廊下を利用して断熱ラインを切ることにした。この戸の下は基礎断熱を施工している。

 
18.
断熱がしっかりしていれば、ロフトも快適になる。この天井点検口から天井裏へ出入りできるようにしている。

 
19.
洗面、脱衣、お風呂も快適になる。