新宿区事業者向け省エネ技術研修セミナー_その1

12月16日火曜日に新宿区事業者向け省エネ技術研修セミナーがあった。
講師は、ドイツで通訳をして頂いて知り合うことができた、小室さん。そして、木製サッシの飯田さん。
断熱改修のセミナーなので、早速出席した。
リフォームは、全ての工法で建てられた建築物に対応しないといけないうえ、予算と性能要求がまちまちなので、最先端の勉強は欠かせない。
低燃費社会を目指すドイツ。
チーズで住宅を表現した写真。これは、このような穴が住宅に空いていると言うことを表現している。
住宅に帽子をかぶせるように断熱をしよう。


断熱改修を推進する背景
省エネルギーに対しても有効だが、微暖房や微冷房は快適なのです。

なぜ、断熱効果を現すために暖房エネルギーで表現するかは、下記の表からわかるように冷房エネルギーは暖房エネルギーに対して極わずかなんです。

この写真が一番興味があったが、スルーした。
あとで、小室さんに教えて頂きたいです。
外壁に枠を作成して、外断熱のセルロースファイバーを施工しているところ。
外断熱バージョンのセルロースファイバーは、今度やってみたいと思っています。

エクセルギーについて。この表は、最新のものだそうです。
空気を暖めるのではなく、簡単にいうと壁面を暖めると心地いいのです。
床断熱より、基礎断熱(床下暖房)の家が心地いいのは、このグラフが表すと思います。
床断熱は、エネルギー消費量が基礎断熱より効率はいいですが、快適さから言うと断然基礎断熱がいいです。まあ、床断熱の蓄熱料を多くすると同じ事になりますが、この様な表で表すことができるのがありがたいです。
室内の温度が同じでも、ガラス面と壁面にいるのとでは、暖かさが違うのがわかりますよね。
実験棟で、先週床下暖房と床上暖房とどの様に違うのか実験しました。そうしたら、床下暖房温度の設定は、18度。床上暖房の設定温度は22度にしても、床下暖房の18度の方が暖かかったです。感覚ですが、この表をみるとその意味がわかりますね。

これは、日本で言えばスタイロフォームに類する断熱材を貼り付けて付加断熱をしています。
石造り、煉瓦の家が多いので、この方法が簡単です。が、木造にはおすすめしませんね。

付加断熱をする前の枠組みです。
これくらい日本でやったら、無暖房住宅に近い仕様になります。。。
断熱材を付加するのは、断熱材のコストより、それを付加するための施工と施工材料が掛かるわけです。

1910年に建てられた学校。
サッシのリフォームです。一枠約30分弱で施工出来るそうです。
100年前の建物を使うのはいいですね。日本の学校もいくらでも断熱改修して持たせることが出来ますね。
人工減少で、学校が廃校になるなら、そのまま断熱リフォームをして別転用したらいいですが。

ダブルスキン(ガラスの壁二重構造)への改修だそうです。
最上階から、1階ずつ全部ガラスの窓を取って、吹きさらしの状態にして改修工事をしているそうです。
大型工事です。そこまでするか?という工事ですが、完成したときの効果は絶大です。

建築燃費証明書
これは、ドイツに行ったときに見ました。
この家は、どの位の燃費の家かを照明する書類です。
賃貸を借りるときに、その借家は、どの位のエネルギーが掛かるかを知っていれば、家賃をコントロールすることが出来ます。ドイツでは、エネルギーコストは、第二の家賃と考えるそうですが、日本もそうなって欲しいです。大家さんも喜び、借りる人も喜びます。だれか、アパートやマンション断熱改修しませんか?

小室さんのまとめ。
環境・意匠・構造そのどれもバランスがとれたところに、建築環境デザインがある。
私も、そう思います。
小室さん今後ともいろいろ勉強させてください。ありがとうございます。

つづく。