アメリカカンザイ白アリ対策

少し前の記事ですが、5月の24日に勉強してきた事のメモのUPです。
イエシロアリやヤマトシロアリは聞きますが、アメリカカンザイシロアリはあまり耳にしませんね。日本では、まだ被害が少なく報告も少ない種類のシロアリです。しかし、このシロアリは、一度発生すると日本古来のシロアリと違いやっかいなのでその対処方法を勉強してきました。特に、我々は基礎断熱を得意として施工していますので、シロアリに対しても確りとした知識が必要であり、対処方法も必要であるために勉強しています。
アメリカカンザイシロアリ防除は、思ったほど難しいモノではありませんでした。予算や施工時間の掛かるものではなく、通常の施工の延長線上できますので当社では、必要な場所には対応していきたいと思います。
下記の3つの議題を3時間勉強しました。
「アメリカカンザイシロアリ防除の基礎と実際」
「アメリカカンザイシロアリの生態と被害」
「アメリカカンザイシロアリの防除処理」
【ホウ酸について】
1930年オーストラリアの学者が発見した。
防腐防蟻OSBが開発されている。
基本的に、他の白蟻と同じく、アメリカカンザイ白蟻も薬に弱い。
極端な表現では、ヤマト白蟻やイエ白蟻は、塩水や醤油でも処理出来る。
防腐防蟻をホウ酸だけで処理する場合。
イエ白蟻やヤマト白蟻は、1立方あたり、3Kg入れると食害がストップする。
アメリカカンザイ白蟻は、少なく1kgでよい。
腐朽菌やヒラタキクイムシにも同じく
ホウ酸を木へしみこませると、劣化速度が遅くなる。長持ちする。
フェムファーとか檜をホウ酸未処理でしようすると4年から5年で劣化する
しかし、ホウ酸処理を2%?3%おこなったモノ使用すると効果がある。CCA4kgと同等の性能をずっと保たれる。
ハワイでは、木造住宅は防蟻処理しなくてはならない。
見えるところはすべて防蟻処理している。
ニュージーランド 1960?1990年にホウ酸塩で処理していた。
ピンクの色したホウ酸を使用している。
土台に水がかかる場合は、水が刈らないように工夫が必要である。、日本の環境も似ている。
ヒノキチオールは、台湾のヒノキにはいっている。日本のヒノキには入っていない。日本の木は、青森ヒバに入っている。本来の名前は、台湾ヒノキチオールとするのが良かったのではないか。
【防蟻処理剤について】
オーストリア・アメリカ・日本の例
薬剤を使用することにより、木材住宅の寿命が結果的に短縮される。
新しい農薬ほど、早く分解する。5年以内に分解するように作られているので、5年おきの処理が必要になる。しかい、薬剤による完全な再処理するのは、不可能。
健康のために、農薬は残ってはならない。
【防蟻処理剤胎内暴露と出生障害】
30日?40日の間に胎児に影響があるといえる。
アメリカの例として貧困層の居るところには、発達障害の子供が多い。それは、ゴキブリがいる。それを駆除するための薬の影響である。年輩の方には影響はないが、妊婦の居る家には、それは処理をしてはいけない。どんな薬にも言えるが、妊婦がいるところは、注意が必要である。
【ホウ酸塩を利用した住宅長寿命化とアメリカカンザイしろ有り対策】
アメリカカンザイ白蟻は、塗装表面や防蟻処理をしたところからは入れない。
50℃位まで加熱すると死んでしまう。
好んで食べる材種は、檜、杉、唐松、ブナ、家の下部に来るほど被害が少ない。
アメリカのカンザイシロアリ分布は、海に近いことと、温かいところにいる。
その他の地域でも、繁殖するがそれは家具について移動する。
西インドカンザイ白蟻は、フロリダなどに多く住む。低級白蟻と言われている。
屋根材が一番多く被害がある。
対処
燻蒸方は、3日位かかる。フッ化スルフリル(毒ガス)という薬を使うが、オゾン層破壊することが発見されたので近いうち使用されなくな。
家の中を高温にして熱で処理する。熱に弱いモノは排除しなくてはならない。
局所注入方。2?3回繰り返して、処理する。ボラケア・テインボア・オプテイガード・プレミスなどの薬がある。
ホウ酸水溶液を拭きかける。
プレカット時にホウ酸水溶液へ浸す。乾燥するときに変形は少ない。
二十真空法が有効である。
欠点は、雨に弱い。
構造材の保存処理をすることが大切である。それは、ホウ酸処理するのが大切である。
アメリカは、殆ど土壌処理である。
ACQで処理されている。
【文章詳細・写真・データーは社内資料室へ保管】